地種の育成状況 今年は豊作です♪
暑かった8月も終わり、いよいよ朝晩涼しさを感じる季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
ここ能登半島もようやく水温が下がり25度前後となりましたが、お天気が続く日は浅場で30度を超える日も少なくなく、採取した地種の育成状況を心配しながらの毎日でした。
しかし今年はアマモの育成がよく、浅場の砂浜には多くの生き物達を見ることができ、豊かで美しい里山の海を目の当たりにし、思ったより水温の影響は少なかったように思います。
今年は真牡蠣の産卵が昨年より遅かったようで、ここ奥原でもお盆前にようやく種牡蛎がホタテの殻にくっついてくれました。
昨年はちょっとタイミングを外し、あまり採れなかったのですが、今年は予定していた数をバッチリ付けることができたので、年明け以降の新牡蛎が楽しみです。
いわゆるこれば「バージンオイスター」と呼ばれる生粋の新牡蛎で、少し先に吊るした三重や広島由来の新牡蠣とは少し状態が異なります。
このあたりは少しマニアックな話になるのですが、早い時期に三重や広島で育成された種牡蛎は、ある程度の大きさに成長しているため、小さくても産卵する牡蠣も存在します。
しかしながら、三重、広島、地種と3種類の真牡蠣が、どのタイミングで産卵しているかは不明な点が多く、成長したあとの殻の形や、身の性質など結果としてみる他に判断する方法はありません。
このあたりは、しっかりとした調査をしないと分からないことも多いので、今後のテーマとしていきたいと考えております。
そしてこれらが付着した直後、お盆前の地種付着幼生です。
長さが2、3mmの牡蛎の赤ちゃん。
よーく見ないと分からないほどの大きさです。
それが2週間から3週間経つと、以下のような大きさになります。
やはり海の栄養、海のチカラというものは偉大ですね!
本当に日に日に、種牡蛎が大きくなって行く様には驚愕です。
そして今では、このように牡蠣の形が現れてきました。
ぷっくら膨らんで、形になってくるのも時間の問題でしょう。
今後は、このホタテを1枚1枚バラして、またロープに結ぶ仕込み作業が待っています。
今年は昨年より成長が早そうなのと、フジツボの付着も峠を越えた様相なので、例年より早めに籠の準備をしています。
次回は、シーズンのスタートダッシュで出荷する2年牡蠣の状況についてお伝えしたいと思います。
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